桃源暗鬼
」のレビュー

桃源暗鬼

漆原侑来

苦手な描写が多々あったが没頭して一気読み

ネタバレ
2025年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 桃太郎のおとぎ話がテーマの作品は今までにいくつか読んだことがあるのですが、ここまで世界観を作り込んで人間ドラマを生み出している作品には初めて出会ったので、苦手な血やグロい描写が多々あったにもかかわらず没頭して無料の5巻分を一気読みしてしまいました。

主人公が鬼であり鬼目線で物語が展開するため、一見無慈悲に鬼を駆逐しようとする桃太郎機関の面々が悪人、人としての感情をより持ち合わせているように見える鬼機関の面々が善人っぽく感じてしまいますが、やはり鬼は感情と力をコントロールできなければ人の脅威になるわけで、根底には一概にどちらが悪いとも言い切れないそれぞれの事情があるんですよね・・・😣鬼だってむやみに人を傷つけたいわけではなくただ普通に生きたいだけなので、どうにか歩み寄れる道と方法が見出せれば良いのですが・・・。

主人公には親父さんが夢見た「鬼と桃太郎が肩くんで生きられる世界」を是非実現し、彼が主人公を生かした選択が間違っていなかったことを証明してもらいたいです! この長い戦いの過程と行き着く果てにはすごく興味があるのですが、小心者かつ貧乏性ゆえ残念ながら23巻大人買いする勇気が今のところ出ないので、課金はせずに保留にしておこうと思います🫡
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