ペット リマスター・エディション
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ペット リマスター・エディション

三宅乱丈

発想が凄いです

ネタバレ
2025年4月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 長らく積読していて試みに読みましたら想像以上によかったです。読みはじめはわからないことが多くてとっつきにくいです。人の心を操る能力者たちのお話なのですが、より高度な洗脳を行える能力者がいて、彼らは人の「ヤマ(その人を支え続ける記憶の場所)」と「タニ(その人を痛め続ける記憶の場所)」に侵入してそこから記憶の中を自由に行き来して記憶を変えることができます。「イメージ」を持っているかどうかの違いと度々ありますが、林は風、司は水、ヒロキは金魚、悟はドアのことかと。「ヤマ」「タニ」を潰されると人は心をなくしてしまい意識障害になります。イメージを持っている4人は元は知的な障がいがありましたが、「ヤマ」「タニ」を作ることで記憶が整理できて自立できるようになりました。この「ヤマ」を作ってくれた人をヤマ親と言い、その存在は作ってもらった者にとって絶対でヤマ親もその相手とは離れがたい、親と幼児のような関係です。彼らは中国人の組織で潰し屋、ペットと呼ばれ利用されています。
この能力者たちを中心に色々あるのですが、頭脳戦というか、読んでいて複雑で、でも単純なところ(愛と言うか...)もあって唸らされます。
読んだあとアニメも見ましたが、よかったです。作画もいいし、歌もよい、漫画のイメージを生かしてました。物語は完結していなくて「fish」が続編で完結していますので読もうと思います。
279、265、261、269、269ページ
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