こんなの、好きにならないわけがない!【単行本版(限定描き下ろし付き)】
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こんなの、好きにならないわけがない!【単行本版(限定描き下ろし付き)】

水谷あや

キャラクターが迷子。共感できず萌えも無。

2025年4月19日
絵は綺麗だと思います。
でも、作内で攻めがキラキラオーラでイケメンと評されていますが、脇を固める幼馴染2人もかなりイケメンなので、突出したキラキラ感は感じません。
和顔だからか、目も鼻も口も小さめで、ぼやっとしたお顔の作りです。

その攻めくんですが、イケメンで人との距離感が近くて人をすごく褒めるからモテるけど、誤解されて、そのことを本人はすごく嫌がってるんですけど、そんなに嫌なら人との付き合い方を見直そうとするのが普通では?
誤解されるのが嫌で、でもスタンス変えたくないんだったら、嫌度がそんなに高くないのでは?
嫌度が高くないのなら、受けくんに興味を持つきっかけもすごく浅くなります。
嫌度が高いなら、なぜ頑なにスタンスを変えようとしないのか不思議です。
180度変えなくても、少し気をつける程度も無理なのかなぁ。
ふわっとした翻弄攻め風なんだけど、そこは頑固だし、考えも浅いし、優先順位も曖昧だし、一人の人物として成立してないんですよね。

それは受けくんも同様で、イケメンを目の敵にしてるんですが、イケメンを一括りにしてる時点で子供すぎるし意味がわからないし、そんな風に頭がかたいのにチョロすぎて、いまいちキャラクターが定まってない感じがしました。
地味で口が悪く頑固で子供っぽい、でも素直とか正直とかなにか魅力があれば良かったんですけど、うーん、何もありません。

本来なら私は翻弄攻めもチョロい受けも大好物なんですけど、キャラクター設定が雑と言いますか、迷子と言いますか、この作品の2人にはまったく萌えませんでした。
恋愛に発展してるのが不思議でなりません。

結果、何にも共感できないまま、ただもやもやするだけで、読み進められず、何度も離脱。
集中力を削がれてまったく没入できませんでした。
高評価を信じて購入しましたが、私には失敗でした。
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