夜も、朝も【電子限定描き下ろし付き】
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夜も、朝も【電子限定描き下ろし付き】

この年だから響く、一瞬一瞬の大切さ。

ネタバレ
2025年4月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 学生時代知り合った藤と升麻。 きっかけは書道部以前の同好会作りに、升麻が名前を貸したことからの始まりでした。 そんな些細なことから動き出した運命、告白したのは藤から。 それから、若さも有ってか教室でセしちゃったり。 なのに、覚悟が決まっていなかった升麻は突然エスケープ。 大好きな人と一緒に居ること居られること。 あまりに平凡な日々で習慣化し、いつか有難みも有り難さも忘れ。 多分、升麻は怖かったのかもしれません。
それでいて戻らぬ日々を後悔してしまう人間の愚かさ。 涙しても、もう遅い。 時は残酷に刻まれ、止まること無い現実。 このまま、一生涯別れて終わってしまうのか!と思いきゃ、藤が良い仕事してくれちゃいました。 捜せ捜せ、追いかけろ、どこまでも! 再会した二人は書道家とホスト。 結果、二人は納まるべき所に納まります。 生活スタイルのズレはあれ、概ね快適で、しっかりと心を通わせていきます。 先生の別作品、カムトゥバンドとは、又異なる、、、そりゃ、当然か。 淡々とした日々であろうと、100人のペアがいれば、100通りの日常あり。 持っている過去も様々、年齢も性別も性格も。 そんな二人がめぐり逢い、恋して愛を育んで生きていく。 本編の中で、これが良い、お前が良い、全部の中でお前を選ぶ。 素敵で、最上級の言葉。 はたから見たらつまらない日々も、二人にとっては毎日がドラマチック。 日々是好日。 この言葉を守るために、お父さんもお母さんも愛する人も、みんな大変な努力を重ねて生きてるんですよね。
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