フリップ・フリップ・スローリー
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フリップ・フリップ・スローリー

オオタコマメ

ゆっくり

ネタバレ
2025年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 閉鎖的な田舎町の図書館で司書をしている萩原と大学の非常勤講師としてUターンして来た八月一日が図書館利用を介して認知し距離を縮めていく。八月一日は家族に自身の性を理解して貰えなかった、友人にも好奇の視線を向けられた苦い記憶の残る田舎での萩原との出会い。萩原は自身の性がまわりとは違うと気付いてはいたがその矛先となる相手に巡り合うことがなかった。そんな2人のゆっくりゆっくり進む関係がとても良かった。2人は青春真っ只中の子供ではない。田舎町だけれど良い空間を確保して拠り所を維持していって欲しいものだ。
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