このレビューはネタバレを含みます▼
ストーリー自体は単純でサラッと読めます!が、しかし!絵が丁寧で描き分けもうまく出来ていて背景が細かくていい。子供時代は同じドレスが多く公爵令嬢なのに…?と疑問に思ったけど、それ以降はきちんとデザインが違うように描かれていたし、顔や髪型もそれぞれに個性があって良かった。ストーリーで一番印象深いのはラスボス?の側妃にも悲しみの理由があったんだなって。連行されて盗賊の頭とすれ違う時に目線を合わせた場面で「あっ、そういうことなんだ」って読者に一瞬で理解させたのがすごい。(一応後で説明されてましたが無くても分かった)もうあれを見た時に号泣。この人たちにも事情があったんだって少し同情した。側妃にとっては自分(と子)を大切にしない人たちへの復讐だよね。と思いながらも前世のリリーシアのことを思うとムカつくけども。というかここまで拗れた原因って陛下だよね。もうちょっと陛下が気配りできる人なら周りの人間も幸せになれたのにね。