悪役令嬢ってのはこうやるのよ
」のレビュー

悪役令嬢ってのはこうやるのよ

藍田ひびき/カオミン

本当の「悪(役令嬢)」の話

ネタバレ
2025年4月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公は、“悪役”令嬢ではなく、「悪(役令嬢)」なんですよね〜。
攻略対象者たちやヒロインに「正しい悪(役令嬢)としての対応=暗躍」をして、物語の強制力?と対峙。彼らの凋落ぶりは、もはや悲惨、悲劇のレベル。

攻略対象者たちの一番のミスは、婚約者を蔑ろにしたことでもなく、ヒロインにうつつを抜かしたことでもなく…喧嘩を売る相手を間違えたこと。自分と相手の力量を見誤ったばかりに手痛い(どころではない)しっぺ返しをくらう。本当の意味で「大人対子供の喧嘩」。経験値と覚悟の違いは、行動や結果にも現れている。

人によっては、彼らのやった事に対してその後の彼らの人生は「やり過ぎ」と感じる方もいるかもしれません。私はなろうでも好きな作品でしたし、楽しくスッキリ拝読しましたけど(笑)
「(恋愛面においても)甘さはない」主人公ですが、自分のやっている事を正しく理解して清濁(濁濁かな?)あわせ飲む姿は潔いと思います。

なろうで読んでいて購入を迷われている方や、過激なざまぁが好きな人にはオススメです。暗躍部分や彼らのその後が分かります。ただ、本当に悲惨な後日談です。人によっては「胸糞悪い」と感じるかもしれません。
何度も言いますが、(恋愛含め)甘さはありません。でも私はめっちゃ好きですし、楽しく読みました。
それと、続編欲しいです!作者様、編集者様、出版社様…前向きな検討をお願い致します。
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