断罪確定の侯爵家の娘なのに、名ばかり婚約者候補を本気で好きになってしまいました
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断罪確定の侯爵家の娘なのに、名ばかり婚約者候補を本気で好きになってしまいました

四季夏果/御子柴リョウ

違和感。

ネタバレ
2025年4月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 挿絵なし。何不自由なく暮らしてきた侯爵令嬢ヒロインは、幼少期に家庭教師によって得られた価値観のおかげで真っ当に生き、領民第一の考えが持てるようになった。腐敗しきった両親から逃れるため計画を練っていた彼女のもとに王太子の側近である公爵令息から誘いが来て…という話。タイトルに惹かれて購入し、初読だと思ってたけどwebで読んだことがあったみたいです。確かに彼女は基本的には聡明だと思います。が、彼女も文中で言ってましたが、領民を放って身分捨てて逃げるというのは賢いとは言えないかな。ヒーローが間諜だと気づいてたならハナから全部彼にバラせば良かったのに。それとこれは読者への説明も兼ねてだとは思うんですが、ヒロインは無意識に自己顕示欲が漏れ出てて…別に言わんでもいい一言が端々に出ててうーんって感じでした。肝心のストーリーですが二部構成の様相で、ヒーローがヒロインを迎えに行って、気持ちを確かめあってからの展開がダルくて読むのがしんどかったです。(私が両片思いのジレジレが好きだというのが大きい)せめてひとりで旅をして知見を広げて自信をつけてからヒーローと一緒になるっていう展開にしてくれたらな。なんか中途半端な子になって残念でした。
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