男色大鑑
」のレビュー

男色大鑑

井原西鶴

ARUKU先生からこの作品を知りました。

ネタバレ
2025年4月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 5/12編集済。
前に読んでいてレビューは今になりました。
歌舞伎若衆編だけを読みました。他の武士編と無惨編は未読です。
この作品はARUKU先生で検索しても出て来ないので要注意です。自分は偶々SNSでこの作品を知りました。

ARUKU先生の作画目当てでしたが、井原西鶴の男色大鑑は知っていても、どんな内容お話なのかは知らなかったので興味がありました。
歌舞伎若衆編の名の通り、多くは歌舞伎役者の若衆の恋に絡んだお話です。

何となくは知っていた現代の歌舞伎役者とは違う、役者の仕事だけではない歌舞伎若衆に付きものであった仕事のことが良く分かりました。このことに依る悲恋のお話もありますが、様々な味わいのお話を楽しめる作品です。

歌舞伎役者の道に入った時から、体が大きくならないように体を丸めて寝たり、お肌の手入れ、日中厠に行かない!?など描かれていて努力の上に美があったのだなと感心しました。

どのお話も良いのですが、一番のお気に入りはやはりARUKU先生作画の「涙の種は紙見世」です。
この歌舞伎若衆編の最後を飾るのに相応しいとても素敵なお話をARUKU先生の作画で堪能出来ました。
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