愛しものに蓋
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愛しものに蓋

ヲリコリコ

親の罪って大きい

ネタバレ
2025年5月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公の眞白が時鷹と再会してイチャイチャらぶらぶしつつも、トラウマを克服したり、自分のアイデンティティ(父親)と向き合うという、ラブコメながら少し重たいストーリー展開でした。でも最後には前を向けたので、時折挟まれるギャグに笑いつつどこか最後は少し晴れ晴れとしてるかな、と。
ただ、毒親持ちの方には注意です。色んな意味で抉られるので。
一見するとトラウマを作ったのは母親なのですが、その大元の原因は父親で、でも子供からすると親なので何があっても最後には離れてしまった父親の方が綺麗な過去の思い出で補強されちゃってる感じが残酷な話しだなと思いました。
母親は傷付けられた側だけどそれは夫婦間の問題だから離婚原因隠しながら必死に母親をやって、でも本当は心が壊れてしまっていて、そのせいで無自覚に子供を傷つけてしまうのも母親側ってのが、悲しいしリアルというか。
眞白はそれでも母親のことを恨んでいないし、好きだって言ってくれてるのが救いですが、それでも2人の間には確かに溝が出来てしまっている。正直、時鷹の存在で母親からの愛情を代替してるフシがあるし、本作では最後に進路のことを話して母親とは打ち解けたというか解決したような流れでしたが、それは読者が父親との面会シーンを見ているから眞白の気持ちを補完出来ているだけで、母親目線になると状況はほぼなんにも分からんままな気がしました。憎い元夫に会わせるだけでもしんどかったろうな…と。それが例え夫婦間の問題で親子間には関係なくても。
もし続編があるならば、当て馬登場も良いですが、母親にもちゃんと愛されてるだろうから(あくまで元夫を憎んでるだけだろうから)、母親からの愛も伝わるように、もう少し溝を埋めてあげてほしいなと思いました。
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