このレビューはネタバレを含みます▼
仁嶋先生の本を追いかけてますが、この話が一番好きです。
好きすぎてレビューが書けないまま時が経ってしまいました。
1話で出会い、2,3話でお互いの気持ちが近づいて、4話で急展開。“怒涛の”と言うべき真相が明かされて千波と一緒に読者も翻弄されます。
新たにわかる真実が、次々とカードをひっくり返すように提示され、5話のラストシーンで鮮やかに着地します。
この物語は中心に太い幹があり、その周りに伏線や細やかな演出や胸を熱くさせるポイントがいくつも用意されていて、読むたびに【創作功者】という言葉が浮かびます。上手く言えないけど、とにかくお話の作り方が上手い。
仁嶋先生のお話は、人は好きとか嫌いとか以外にも様々な気持ちを抱えてて、それが絡まり合って“その人”を作っているんだな、と思わされます。
モブはモブじゃなくてちゃんとキャラクターだし、当て馬みたいな役もない。
BLなんだけど、恋愛だけじゃないヒューマンドラマを読ませてもらえるので、作家追いが止まりません