正反対な君と僕
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正反対な君と僕

阿賀沢紅茶

すっごい好き❣️

ネタバレ
2025年5月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 陽キャの鈴木さんと陰キャではないけど物静かな谷くんのなんとも甘酸っぱい関係&その周りを取り囲む友人達との楽しく明るく、そして時に「ああ、そういう時あったよねぇ〜」って懐かしく思わせてくれる漫画です。とにかく鈴木さんの谷くんを想う気持ちがピュア過ぎて、そして谷くんも口下手な割に要所要所で押さえてくれる男らしさ(というか頑張り)が嬉しくて、キュンキュンしながら読んでます。青春っていいなぁ〜、恋っていいなぁ〜、こういうお付き合いしてみたかったなぁ〜・・・って思いながら読んでます。ホントオススメです。

この漫画の素晴らしいところは、誰もが抱える「人に言えないような、または、言葉にできないし自分でもよく捉えきれていない内に抱えるコンプレックス」をサラリと描いているところです。「あ、私、この子と同じ思いしたことある」「ああ、私もそういう風に思い詰めた時あったな〜」ってところが幾つも出てきて、懐かしくなったり胸が苦しくなったり。そして読み進めていくうちに、知らずとその子のことを応援していたりするのです。

特に似ていたわけではないけれど、私が密かに「くっつかないかなぁ〜」と願いながら応援しながら読んでいたのは平と東カップルでした。どうなったかは8巻を読んでいただければと思います。

この漫画に登場する彼らが高校を卒業してどう成長し生きていくかはこの漫画には描かれていません。もしかするとここには描かれていない新しい人たちと出会い新しい経験を経て、この漫画の中の仲間達とは全然関係ない人たちと縁を結んでいくかもしれません。でも長い人生の中で「ずっとこの時が続けばいいのに」と思う時期があって、歳をとっていく中で時々その心の宝箱の蓋をそっと開けて懐かしむことがあるんだろうなと思わせてくれる、それを追体験したくて何度も読み返してしまう、そういう特別な漫画です。これは。
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