婚約者に側妃として利用されるくらいなら魔術師様の褒賞となります
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婚約者に側妃として利用されるくらいなら魔術師様の褒賞となります

春海た子/まつりか/御子柴リョウ

原作と作画、エロシーンがミスマッチ!

ネタバレ
2025年5月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系原作読了。
 物語冒頭、独自だけれども無理な婚約(褒賞)設定が登場。でも、これはなろう系ではよくあることで(笑)、その後、物語が上手くつながればいいんです。、、上手くつながれば、、、。

 そしてコミカライズ!キャラデザが原作の世界観に合ってません。
 特にヒロインとヒーローの容貌が幼すぎます!ヒロインは王太子を出し抜く計画を練るしたたかさと行動力があります。もっと大人のイメージです。ヒーローは(冒頭では伏せられていますが)ある理由から婚姻はできないと諦めています。少し翳りがある美青年のイメージです。
 主役カップルが仮装した中学生に見えて物語世界に入れませんでした。
 冒頭の独自設定後、ヒーローは〈即恋落ち〉し、〈身分を偽ってました〉という陳腐な定番設定が連続するので、この画力では物語世界を補完できそうにないのが残念です。

 コミック1巻の【描き下ろし】がTL並のエロストーリー。確かに原作はR18系です。、、でも、このキャラデザだと、中学生カップルの後先考えない盛りのついた行為を見せられたようで、、見てはならないものを見てしまったような嫌悪感しかしませんでした。ヒロインは王太子の婚約者です。これは不貞行為そのものです。(勿論、公園デートも立派な不貞行為です。もともと、ヒロインの褒賞提案は不貞行為の提案とも言えます。ヒロイン大胆!、、ほんと、キャラデザ合ってません!)
 この物語世界の貞操観念はユルユル設定なので、かろうじて物語世界が成立しています。
 【描き下ろし】では、ヒーローの心境の変化等二人の内面を補完して欲しかった。

 [エロシーンが悪い]のではありません。[物語の世界観に合わないエロシーンが悪い]のです。

 物語の世界観が原作のそれとは別種類のものになってしまって残念です。
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