追放された悪役令息の辺境伯溺愛ルート
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追放された悪役令息の辺境伯溺愛ルート

滝沢晴/戸帳さわ

狼の皮を被った羊…?愛すべき悪役令息

2025年5月7日
このような(乙女)ゲームの世界に転生する話は、世界観が合う合わないで満足感が違ってくるので、あまり積極的にはいかないのですが、最近、先生の作品を何作か読んで面白かったのでトライしてみました。ページ数的に多くなく、それでいて起承転結もあり、コンパクトに纏まっていて良かったです。

悪印象を与えようと、嫌味を言ったり悪さをしたり何かを仕掛ける度に善意に解釈されて、喜ばれたり感謝されたりと正の返り討ちにあうルイがドジっ子みたいで可愛いかったです。「目は口ほどに物を言う」とは言うけど、どんな悪態をつこうが、目を見たら分かる…そういう事もあるんだろうなと思いました。

そう言えば、人間関係で悩んだら「言葉ではなく行動を見て判断するといい」と聞いたのを思い出しました。「何を考えてるか分からない」「何となく違和感があって信用できない」人っていますよね。確かに…口は嘘をつきますけど、行動は嘘をつかない気がします。

そう考えるとルイの周りは、チェスターを筆頭にルイの真の思いや姿を理解してくれる人達ばかりで良かったです。分かってみれば、愛すべき悪役令息で一生懸命さが可愛いです。
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