このレビューはネタバレを含みます▼
これって絵空事でなくて実際にあったお話をベースにしてるかしら?と思わせるほどでしたので、壁ではなく社員Aとして二人を見守ることに。 ノンケとゲイのお話はBL漫画の定番で、イケメンに恋するパターンが常ですが、案外ゲイの方の好みって複雑なようで。 あの人なら絶対こっちを選ぶと推察するも、まるで論外と思う人をお持ち帰っちゃったりするんですよね〜。 これが面白い。 だから、この物語の、一般評価イマイチな真壁先輩を好きになってしまうゲイの吉成君。 過去、恋に辛い経験ありゆえに、先輩のことは好きでもノンケということで手を出さず、告白も不可能。 なのに、なのに。 何と、先輩も吉成君のことを憎からず思っていたとは！ 急転直下の大逆転。 更に、この先輩ったら、男性同士の何たるかをリサーチした揚げ句、通販でローションまで注文してくれちゃった。 ノンケのぶっ飛びに笑い、泣けちゃいます。 そんな中、吉成君に出世間違い無しの出向の話が持ち上がります。 男なら受けるよね。 ところが、出世よりも恋人をためらうことなく選んで。 しかし、そこはやはり男の世界。 真鍋先輩曰く、俺がどれだけお前のことを好きか。 だから、行って来いと背中を押して送り出します。 確かな保険、例えば男女間での結婚とか確約等無い中でのこの発言が出るとは、やはり先輩は凄かった! その数年後。 有休を取って吉成君の帰郷を空港で待つ先輩。 ようやく離れる事無い本物の恋に着地した二人の、再会のキスシーン。 現場で見てたら、思わず手を叩いちゃったかも。 この先輩ならば、ノンケの心変わりあるあるあるなんて、決して無いでしょう。 安心、安心。 良かった、良かったですが、その後のネコ耳、ネズ耳にはドン引きでしたけどね〜。
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