このレビューはネタバレを含みます▼
設定に惹かれて読み進めましたが…何と言うか全体的に内容が薄かったなと。
前世では大人で植物研究職に就いていた伶が15歳のレイモンドとして物語の中の登場人物に転生するのですがレイモンドが何やら幼い。
読んでいても12歳くらいにしか思えない。
そしてブラッドフォード第二王子殿下と運命的一目惚れの出会いを果たすんですが…それも薄い。
一目惚れはヨシとしても、お互いに接点を持って愛を育んで行き、絆が強まって行く様子もあまり無く…。
感情移入する前にさらっと状況が変わって行くので置いてきぼり感がハンパなかったです。
ラブラブ特化にするのか、継承者争いに軸を置くのか…その辺りも中途半端。
折角キャラ設定がしっかりあるのに、そこもあまり生かされてなくて勿体無いし、何より前世は大人、今世は子どものレイモンドのチート能力の発揮があまりない。知識のチートよりはセドリック兄様に貰った日記帳のチート能力…うーん。
レイモンドのキャラは好きだし、カッコいい美麗な王子様との歳の差恋愛、期待していただけに残念でした。