このレビューはネタバレを含みます▼
3巻ほどで完結という点が、まず個人的には大評価。終わり方もすっきり。ストーリーはタイトル通り。後に悪役令嬢の母になるヒロインが、学生時代の内にハッピールートを求めて奮闘するお話。ヒロインが窮地に追い込まれそうになるなど冷や冷やさせられる展開もありつつ、ラストは大団円。性格の悪いキャラが断罪されて、自分を律しているキャラが比較的救われている展開で、私は好きでした。ヒロインが状況が悪くならないように準備したことが、ちゃんと好転に繋がってくれる話筋がやっぱりいいなと思います。ヒロインの努力が必ず報われるタイプのご都合主義ではありますが、それがファンタジーの醍醐味かなと、この手の作品にはそういう展開を期待して読んでいるのでとても満足できました。