このレビューはネタバレを含みます▼
この漫画はルッキズムに苦しめられている人々の物語ですが、その一人一人の容姿は全然違います。不細工だと揶揄われてた主人公、容姿ばかりしか見てもらえない美人、体重を気にして死を選ぼうとしたプラスサイズモデル、低身長に悩まされてるイケメン。色んなキャラがいますが、全員に共通するのは「美」に対する苦痛です。でもまぁ、これからもルッキズムが無くなるとは私は思いません。美しいものを美しいと思うのは自然なことですし、正直容姿での偏見も無くならないだろうと。だからこそ、「じゃあどうすれば仲良く出来るかな。上手く付き合っていけるかな」と考えるのが重要ではないでしょうか。戦うのは無理です。だからルッキズムとの付き合い方を、自分が傷つけない・傷つかない方法を考えていきたいと思いました。
ただこれも、私の一意見に過ぎず、正解も不正解もないと思います。だから難しい。ずっと考えても正解には辿り着けない。でも、考えることが大切だと私は信じてます。そういう視点で見ると、この漫画は「美しさ」について考えさせる、良い漫画だと感じました。