聖女をクビになったら、なぜか幼女化して魔王のペットになりました。
」のレビュー

聖女をクビになったら、なぜか幼女化して魔王のペットになりました。

ももやま/美雨音ハル/にもし

テーマは心の再生

ネタバレ
2025年5月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 子どもの頃から虐げられ、心身共に歪ませられた女の子を、世の中皆で愛し育むお話でした。
そこに恋は出てくるけど、それより基本の自分を大事にするための愛情を降り注ぐオトナたちが強く優しい。15歳とは思えない赤ちゃん返りをしてる主人公に最初は違和感でしたが、幼い頃得られる愛が無かったから身体相応の子どもなココロに戻ってるんだな、とページを巡るごとに納得。
対して嘘で塗り固めて己が保身の為だけに動き、醜く弱い人間界のオトナたち。その最たる者が相応の罰を受け、苦しむ様はザマァ漫画というより贖罪のお話でした。心細さから犯した罪と反省を超えて生きる道を選んだ15歳のヒマリに幸あれ、とも思う。
テンポ良く進めるにはテーマが重く、ひとつ間違えたら小児愛とか揶揄されそうで、マンガ化はなかなかにハードだったと思われます。
だからこそ、の丁寧な描き方だったという感想です。
はぁ、愛される、そして、愛するって大事だなぁ。優しくありたい。
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