きっと比翼の白と黒【単行本版】【電子限定特典付き】
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きっと比翼の白と黒【単行本版】【電子限定特典付き】

ひなせ・瓜

大好きな作品です。

ネタバレ
2025年5月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 巻末の作者さまの言葉からデビュー作だったことを知りました。よくぞ出会えたと思えた作品です。読むと心が暖かくなります。
繁殖期を迎えても番を持とうとしないアオを仲間は馬鹿にするが、アオは妥協せずに運命の番を探し続ける。行ってはいけないと言われていた森に入り込み、白いカラスを見て吃驚するアオだったが……。羽が白いとか黒いとか関係ない!俺はクロが好きなんだ。アオの心の叫びです。鴉の群れが擬人化した絵で描かれています。「白い鴉の伝説」(目立つ奴がいると、獣に群れが襲われる)ってありそうな話ですね。野生でアルピノは生きにくいだろうなと想像できました。生きるって何、人を好きになるって何……哲学的なことも考えさせてくれる物語でした。是非、皆さん読んでください。
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