死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)
六つ花えいこ/秋鹿ユギリ
このレビューはネタバレを含みます▼
何を書いてもネタバレになってしまうので、少しでもネタバレをしたくない方はこのまま読むのをやめて回れ右でお願いします…!…………読み終えて第一声に伝えたいことは、一巻の表紙を『3人』にしてくてありがとうございますと伝えたいです。そしてこの物語の主人公は誰なんだろうと改めて考えたとき、私はこのキャラクターが『本当の』主人公ではないだろうかと思いました。物語の中で主人公が中心的に描かれている部分はほんの僅かではありますが、この『僅か』に描かれている部分にどれだけ壮絶な時間を繰り返したのかが伝わってきます。他の二人の時間を見てきたから尚更。だからこそ、最後は『3人』が救われて本当に本当に良かった。死に戻りのお話は他にもありますが、この作品はどの作品とも毛色が違います。視点が変わるからだけでなく、ヒーロー、ヒロイン、主人公とそれぞれ物語に必要なキーパーソンであり、読み手がどんどん物語に引き込まれていきました。オリアナもヴィンセントも互いに一途な気持ちを持ちながらも、互いに一歩引いてしまう所がよいしょよいしょにあり、それは自分善がりでは無く相手の気持ちを考えているからこそ引いてしまう瞬間に何度も胸が切なくなりました。キュンとする場面ともどかしい場面の絶妙な合わせ加減が作者さんはとても上手だなと感じつつ、最後は読者にとって最高な結末を作り出して頂きありがとうございました
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