このレビューはネタバレを含みます▼
原作の六つ花えいこ先生は普段、身悶えするほど切ない男女のすれ違いを描くのが上手な作家さんで、あらすじの少し重そうな内容からもかなり期待して読み進めたのですが…
恐らく打ち切りになったのか、一番楽しみにしていた偽装恋人バレ後の展開がありえないスピードで進んでいき、ラスト数ページは打ち切りあるあるの無声映画風でお茶を濁され、完全に置いてきぼりにされてしまいました。
日記の真相も、そんな軽いオチなら単行本3巻分まで引っ張らなくても読み切りくらいのページ数で事足りるだろと思うようなお粗末さでしたが、六つ花先生の素晴らしさを知っている身としては、きっと不本意な結末だったんだろうなと感じています。
読了後の満足感としては星1ですが、中盤まではとても面白く読ませていただいたのでプラス1しました。
一体どんな事情でこの素晴らしいポテンシャルを秘めていた作品がこんな結末を迎えてしまったのかと悔やまれますが、今後は先生方の本領が発揮できる環境で創作されることを願うばかりです。
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