偽りの王子と黒鋼の騎士【特別版】(イラスト付き)
」のレビュー

偽りの王子と黒鋼の騎士【特別版】(イラスト付き)

六青みつみ/稲荷家房之介

壮大というより壮絶

ネタバレ
2025年5月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めから怒涛の展開、この始まりってハッピーエンドはありえるのか?絶対あり得ない。っていう雰囲気しかなくて、心臓弱い人とシリアス耐性ない人は読むべきではない。

作者様の作品は、割と基本受けが悲劇のオンパレードではあるのですが。

ここまで前半に、色々振り切ってて収拾つくのかなって疑問に思いながらも、心理描写と臨場感が素晴らしく、気づいたらのめり込んでました。

主人公の身に起きる事は本当に、ただでさえ発狂するレベルなのに、その上で今まで生きてきた価値観を当たり前を強制的に否定されて壊されて、それでも生きていかないければならない苦痛と葛藤。もはや主人公にとっては生き地獄すぎて。

ここから人間らしく、生きれるのか疑問でしたが、物語も主人公も圧巻の仕上がり。

3冊分との事でしたが一気読みしました。
確かに、かなり読み手を選ぶとは思うのですが
異次元でした。久しぶりに凄かった。

♯壮絶なストーリー
♯読み手を振り回す
ってタグを作ってほしい。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!