Be a good boy, my dear dog
」のレビュー

Be a good boy, my dear dog

くけこ

入り乱れるダイナミクス!

ネタバレ
2025年5月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ ドムサブとアルオメが両方存在する世界線でした。

試し読みの冒頭最初の1ページで、まるで熱海くんが辱められて虐げられてるように見えたので、秋人先生がムナクソ悪い野郎なのかと勘違いしちゃいました。
が、全然真逆で、先生はとっても優しくて良い人で甘~い!
しかも偉そうにいつもタバコ片手に持ってる って思ったら、実はあれはタバコじゃなくて自衛のための抑制剤。
あの試し読みで誤解して買うのやめた人結構いるんじゃない?って思ったら勿体ないな。

それにしても、作中ずーーーーっと αでsubの熱海くんが苦悩しっぱなし。
Domから受けた酷い命令のせいでサブドロップのトラウマを抱え、社会生活が出来なくなり治療生活。
先生と患者という立場から、絶対に一線は超えないという指示を頑なに守る為、秋人先生への恋心を抑え、
さらにΩである先生へのαとしての欲情に耐え、ひたすら我慢我慢の日々…。
ちょっとかわいそう…。
もちろん治療行為として秋人先生からgood boyをもらうときは満たされる気持ちになるわけなんですけれども。
とにかくαでsubというのがこんなに厄介なんだというのは初めて知りました。

今作ではアルオメよりもドムサブの方が設定としては上位互換にある印象でした。
アルオメはあくまでHと妊娠に必要な設定って感じで、αが特別Ωに対して強いって感じじゃなかったかな。
subの熱海くんがやられっぱなしで、αなんだからグレアとかで相手を威圧出来ないの?ってまどろっこしい気持ちになるシーンがいくつかあったので。

作中においてもαでsubというのはトランスダイナミクスということで複雑な状態なんですが、
読んでるほうも時々「えっと、この人はαだっけ、この人はDomだから…」と、確認しないと???になるときがありました。
その分 読み応えはありました!
中々に面白い設定でございました。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!