死に戻りの幸薄令嬢、今世では最恐ラスボスお義兄様に溺愛されてます
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死に戻りの幸薄令嬢、今世では最恐ラスボスお義兄様に溺愛されてます

山いも三太郎/柚子れもん

丁寧に関係を描いている

2025年5月29日
こういうタイトルの作品って、大抵1巻の内に前世で冷酷に思った相手が主人公に激甘になる展開が多くてゲンナリするんですが、この作品は逆に幼少期の絆が出来るまでを丁寧に書いてくれるのが好感持てます。
なおかつ、主人公が前世の記憶を保持しているけど、前世でひきこもり状態だった冤罪をかけられたヨワヨワお姫様なので。
加護含めスペック的にはチートなはずなのに、身についたマナーや特定の加護以外上手く使えない!っていうのが良いなと思いました。「普通の女の子であり箱入りお姫様だけど、手探りでやれるだけのことはやってる」感が良いなぁと。
ただ、主人公の語りが説明的で多すぎるのと、絵ですね。
本当に好みが分かれると思います。粗めの絵も全然許容範囲!とするタイプですが、時々体のバランスやガサガサした線など気になります。クセ強なので合わない人はとことん合わないと思います。ギャグの走る擬音表現も悪い意味で古く、作品とあっていません。
でも作画的な違和感も9巻まで。9巻からの怒涛のシリアス展開に「こういう表現が得意な作家さんだったか~~~!!」と思いました。暗い海のシーンが大好きです。次巻最終巻ということで。楽しみにしてます!
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