完璧な柴先輩のやわいとこ【単行本版】
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完璧な柴先輩のやわいとこ【単行本版】

相野ココ

作者買いです

ネタバレ
2025年5月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めて柴とヤッた丸が翌朝全てを思い出して、心の中で絶叫するシーン。あれ、まんま私の心境を表していました。翌日も柴のエッチな姿で頭が一杯で目がギンギンになっている丸も同様に、私の姿そのものでした。しばらく「いい子だから、まだできるよな?」がリピート再生されて何も手につかなかったです(笑)始めっから飛ばすなぁって思いましたが、これが一番の盛り上がりではないだろうから、「これ以上がこの後来ちゃう?」ってものすごく期待して先を読むのを急いだのは言うまでもありません。だいたい、職場の後輩に酔った勢いとはいえ、あれだけの痴態を晒し、翌朝枯らした声で、さも当たり前の様にもう一回しないか誘うなんて、何でこの人、こんなにナチュラルにエロいの?考えてることも常にエロいし、なんなん、ほんと心臓に悪いわぁ。
そして相野先生の作品の素晴らしいところは、こんなドエロい甘々な柴が、ホラーかってくらいの恨めしい顔で嫉妬したり束縛したりするところ!丸も柴の表情にはガチで驚いてましたよね。丸と言えば、一点の曇りもない青空のような男で、どれだけ柴の闇が深かろうと、引きずり込まれず共依存にならないところが凄いと思いました。アソコの毛を剃って服従を示す柴に引かないばかりか、怯えていることを心配するところ。丸は身体は小さいけど、器のデカさが折に触れて感じられて、そんな丸だから柴も釣り合う自分に変わりたいと思えたのかなと思いました。誰でも自分自身が変わりたいと思わなければ、他人がどんなに諭したって変われないものだと思うので、柴は丸と出会えて良かったなと思いました。丸はワンコのように見せかけてますが、どちらかというと飼い主みたいな感じがします。敬語で丁寧に言ってますが、子供を躾ける時みたいな言葉遣いで、ちゃんとできた時は褒めて、ダメな時は叱って、柴に愛情たっぷり注いで育てている感じがしました。描き下ろしの最後の1ページが正に飼い主と犬って感じで良かったです。私も飼い犬にこういう風に感じたことあったなぁって思い出しました。
依存させず突き放さずの丸の躾が的確で、丸の期待に応えようと一生懸命変わろうとする柴。そんな2人を見ていると、この先も希望に溢れた幸せな未来が見えて、思っていたよりもずっと爽やかな気持ちで読み終えました。
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