残虐公の可愛いつがい 愛したがりな旦那様に初めてを捧げます(分冊版)
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残虐公の可愛いつがい 愛したがりな旦那様に初めてを捧げます(分冊版)

喜多也クロ/クレイン

うーん。中途半端

ネタバレ
2025年5月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 多分、これはラノベ系からのコミカライズなのかな?と思います。

読み放題分のみ読んでみた感想的には、面白いとは言い難い。というのが率直な感想ですね。

まず気になるのは、ヒーローの行動。名前を知らずになんの手続きもなく人攫いの如く攫ってるのって罪に問われないのか?という部分。

ここで普通ならば何かしら罪に問われたり、ヒロインが元の家で奴隷のように扱われていたのだから取り返されそうなのにもかかわらず、平民だから貴族に抵抗できない的な暗黙の了解or借金返済できず一家離散というのを脳内補完しなければいけないのはちょっと商業作品としてはよろしくないのでは?

そして、ヒロインもベッドインしてるのに名前知らないって理論的に考えて可笑しくないかな?という疑問。

名前も知らない人に体を許すってただの尻軽に映る可能性も。

そして平然とヒーローの赤ちゃんが欲しいと面前の前で言える神経。これは天然を通り越して無知すぎる。成人前のいたいけな少女ならば分かるけど、さすがに世間知らずすぎてツッコミどころ。

ここだけで全体的にリアリティが薄い。

天然組カップルというのは素敵なのかもしれないけれど、行為を通してどう二人の感情が動くのか、こちらが薄すぎてただそういう行為を描きたいだけにしか見えないし淡白。全体的に天然と言うより認知機能に異常があるカップルという認識になってしまった。

そして、一目惚れだったということが後で分かりますが、それも浅すぎるし後付け感が。そもそも、一目惚れしたんだなという描写が圧倒的に足りない。ただ今まで見つからなかった“つがい”が見つかり、浮かれた男の奇怪な行動にしか思えません。

また、悪役的な女性も中途半端。

これを書きながら良いところを探してみましたが、まあ無料分なら読める。でもptを消費してまでは読みたいとは思えない。という中途半端さからは逸脱できなかった作品という感じかなという結論になりました。

心理描写やそういう部分に重きを置く人にはまずオススメできません。雰囲気をただ楽しむだけの作品が好きな人にはオススメかも。(頭空っぽで読むことになるから)
読後に何の感情も残らないから大半の人はストレスもなさそう。(リアリティ重視したりする人はストレスになってハゲそう)
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