傷だらけ聖女より報復をこめて【タテヨミ】
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傷だらけ聖女より報復をこめて【タテヨミ】

編乃肌/SORAJIMA

登場人物の行く末に納得感がある

ネタバレ
2025年6月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 長いストーリーなのでたくさんのキャラクターが出てきますが、それぞれ心根の善さに見合う結末が用意されているように思います。
ガロットはルーアの苦しみの始まりでもあるのですが、自分自身で悪縁を断ち、贖罪に心を砕くさまが描かれることで彼の本来の善良さが伝わります。
また後半を彩るリィンと師匠のストーリーの結末もまた、許せない悪人の胸のすく最期でありながら、どこか憎みきれないマッドサイエンティストの悲しみが心に残ります。
なにより黒幕アリアンのどこまで悪どくなっても崩れない愛らしさが恐ろしく、それが一気に崩壊する最期には迫力がありました。
縦漫画らしくルーア周辺一辺倒の長編で広がりはありませんがそのぶん分かりやすく、読みやすいです。
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