聖女メリアと千年王国の騎士
」のレビュー

聖女メリアと千年王国の騎士

神江ちず

大好きで感想長すぎになってしまう

ネタバレ
2025年6月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「前世」「生まれ変わり」「虐げられている女子」「秘めた力・悪魔・精霊・守護神霊」「騎士」というキーワードが散りばめられていて最初はよくある同居義妹か親戚女子が同年代主人公を虐げ、しかし主人公は愛されキャラでぎゃふんがあり…みたいな話なのかな?でもまぁ絵がすごく好きだし、と読んだら全然違いました。いや、虐げられてはいるのですが、なぜそんな事をされるのか、もっと背景が複雑で読み進めていくと前世から続いている主人公メリアと登場人物たちの関係性が丁寧に少しずつわかる展開になっています。
絵が本当に素敵で…神霊と悪魔の出現場面が特に美しくて何度も見返してます。他にもここの作画が…表現が…堪らない〜!!という場面が多々あり新刊が出るまで何度も読み返してしまいます。

お話の進行は丁寧な分ゆっくり、、というかじっくり魅せる、という感じ。他国との繋がりや絡みも出てきて壮大になっていく中で、お互い大切な人の“生”がどんなに大事だったのかが、練り込まれたストーリーの中で繊細に描かれています。
長生き(不死の契約)してる人とそうでない人が混じり合って生きている世界で生死や記憶にまつわる感情もテーマになっており、それだけに胸に迫る印象的な場面が多いです。憂いを帯びた表情や表現が他のファンタジーとは一線を引いている雰囲気があります。(でも巻を進めていくと所々にうっすらお茶目な場面も出てきます(^^))

全巻電子で買ってしまってるけど紙で絵が見たくて買い直すか悩み中(´Д⊂ヽ。。紙書籍、あるのかな??
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