【全1-6セット】巻き戻りの断罪の皇女はひっそり隠居したいのに、敵国王弟がグイグイ迫ってきます【イラスト付】
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【全1-6セット】巻き戻りの断罪の皇女はひっそり隠居したいのに、敵国王弟がグイグイ迫ってきます【イラスト付】

すずね凜/Ciel

『物語』は星1。イラストで星2

ネタバレ
2025年6月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 申し訳無いですが自分には合いませんでした。
ライトノベルはエンターテイメントなので基本的に多少のご都合主義や整合性の甘さはスルーして楽しんでいますがこの作品はそれらが自分の許容範囲を超えてしまい無理でした。様々な要素をぶち込んではみたものの上手く活かせなかった印象です。
気になった部分を書きますが辛口なのでご容赦ください。
イラストは綺麗でした。

◯ヒロインが無能で無策過ぎ。
多少お花畑要素があっても限度がある。皇女として高等教育を受けたなら分かりそうな謀略や悪意に気付く事無く『巻き戻り』前の記憶のアドバンテージも序盤を除いて殆ど使わず、重要なセリフはことごとく聞き逃すという白痴仕様。ピンチは全てヒーローと運頼りで『巻き戻った意味とは?』と虚無感でいっぱいに。

◯国の存亡に関わる大事件の処理が『犯人の反省を促す対話』レベルで終了(軽犯罪犯だって罪を償うだろうに)。
例えば極秘裏に済んだ事件で民衆は知らず、世間を騒がせたくないからと言うのなら百歩譲ってまだ分かるが、そうではなく大っぴらに派手なパフォーマンスまでされたのに国としての威信は?それならば巻き戻り前のヒロインが冤罪で死罪になったのはなんだったのか。落とし前として様々な条約を結ぶのは当然で、最低でも退位か幽閉でもしないと収まりつかないのでは?

◯事件の顛末を真の黒幕(?)が手紙で心情も交えて告白して終わり。
火サスの様で愕然。やっつけ仕事過ぎる。

◯出て来る老犬に纏わるアレコレが酷かった。
自分はペット好きですが、それでも『老犬用の車椅子』などいつの時代設定なのか?
そんな老衰で歩けない老犬を最後の決戦でボディガードにして(愛情や愛着、忠誠心があったとしても)、いざという時の避難経路など先導出来ないのでは(城はバリアフリーなのか)?更にはそのレベルの老犬が最後に子犬を作れる?
車椅子など出さず普通に『老いても大活躍した犬が事件後リタイヤして〜』で良かったのでは?

この他にも書ききれない程突っ込み所が満載です。

TLシーンだけはやたらと濃く長く、多くてほとんど読み飛ばす結果に。
『ストーリー』ではなく『TLシーン』目的なら楽しめるのかもしれません。
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