このレビューはネタバレを含みます▼
会社や学校や、地域や何かしらの人々の集まりの中で、悪意を悪意以上の何かとして受け取り、自己流の悪意をプラスして次の人に渡す、みんな根は普通の人だけどたまたまこの作品においては悪意だけを掬い取って抜き出し、ぐつぐつ煮込んだ結果、悪意だけが循環してますよ〜、人って本当に貪欲で強欲でイキリで脆弱でバカですね〜みたいな、恋愛漫画とお仕事漫画とヒューマンドラマの負の部分だけダイジェスト版にしたみたいな漫画。善意の人もいるし善意のような何かが溢れてるシーンも多々ある。でも作者さんは本当はそれを描きたくないのでは?いつまでもドロドロなぐちゃぐちゃを本当は描きたくて、でもそれだけだと読者が離れちゃうから渋々善良な人が出てくるシーンも描くのかな。そう思えてしまうほどには、悪気ある人々の、または悪気ない人々の、悪意に満ち満ちてる煮こごり。胸焼けがしなければ美味しく食べられそう。私は飽きました。