プリフェクトの熾火-おきび-【コミックス版】
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プリフェクトの熾火-おきび-【コミックス版】

左藤さなゆき

久世よ、、

ネタバレ
2025年6月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 滅多にレビュー書かないですが熱冷めやらぬうちに真夜中にしたためます。
箱庭からのスピンオフということで気になってはいたものの、続きものっぽいしどうしようか迷っていたところセールを機に1巻購入しました。結果、見事にはまり小冊子と2巻も読了。これはもっとレビュー多くてよいのでは。
1巻では様々伏線が張り巡らされながらも真相はそこまで明かされずでしたが、2巻でしっかり尺をとってその辺が描かれます。軽そうな男の取り繕った内側が実は脆くて繊細強がり大好き委員会の者なんですが、花菱はその最たるでそれでも強くなりたいと立ち上がる姿にホロリときてしまいました。久世の話をする前に触れておかなけらばならないのは龍彬くん。彼なくして今の明るい花菱はないというくらいの重要人物。初代ナイトと言ってよいでしょう。すでに恋人いてもおかしくない安定感。
そんな彼に次代ナイトを託された久世くん。もともといい奴なので好感度は十分でしたが、1巻2巻と経るにつれ攻めとしてのポテンシャルを開花させていく様は圧巻。スピン元の絶対的攻めな月人は受け一直線すぎてちょっと苦手なところもあったんですが、久世くんは非常にバランスがよくて人格も良いので安心感があります。
ただ、そんな冷徹人間月人も花菱を心配?するような描写もあり、彼なりに友人を思う心があったのかもしれないと思い、その辺りにも注目したいところです。
話が逸れましたが何にせよ久世くんの変貌ぶりが素晴らしいので1巻でまだハマらなかった方もぜひ2巻まで見ていただきたいです。
当て馬の鳳はだいぶ度が過ぎたクズ野郎なのでそこは注意が必要ですが、それも込みで救済ものの素晴らしさが光る作品かと思います。
作者様のストーリー構成もしっかり作られており読み応えがあります。まだ一悶着ありそうで3巻でも完結するかわかりませんが、作者様が描きたいものをとことん突き詰めて描いていただけるなら何巻でも追いかけたい所存。
花菱がデロデロに甘やかされて戸惑う様子はナンボでも見守りたい委員会でした。
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