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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 君と宇宙を歩くために

    泥ノ田犬彦

    大好きな作品
    2024年10月24日
    3巻が出ていたので読みました。この作品との出会いは、昔某SNSで見かけた試し読みで号泣したことが始まりだったのですが、毎巻心に沁み渡るエピソードを届けてくれます。キャラクターがとても良いんですよね。重たい場面もあるんですが、絵のタッチのおかげか、どの人もなんとなく可愛く見える。その中でもメイン2人が人生を一生懸命生きているのを見て共感しつつ応援したくなります。舞台が平成というのもあり、何かしらの障害は抱えているのだろうけど明確にはされておらず、今ほどそういった障害の名前も広く認知されていなかったからこその良い塩梅という感じがします。名前が付くことで安心できることもあると思いますが、それが明確にされることでなんとなくその人には仕方のないこととして、一線引かれてしまうことにもなるのかなと思います。彼らはそれを苦手なこと、不得意なこととして認識し、様々な「工夫」をもって乗り越えようとしている。その姿にとても励まされます。小林くんの友達がなかなか良い性格してるんですが(褒めてない)、きっと器用な子なんですよね。その辺が対比的に描かれてるのも面白いです。部活の先生以外には2人の一見不思議な関係を理解されるのはまだ時間がかかるようで、非常に気になるところで3巻は終わってしまいますが続きが楽しみです。人の複雑さ、尊さ、繊細さ、魅力を丁寧に描きながら、押し付けがましさもなく、坦々と続く人々の日常を切り取ったような、どこか懐かしさを感じる良作です。まず1話だけでも!ぜひ沢山の人に読んでほしいです。
  • 猫、恋に焦がれる

    阿部あかね

    可愛いと憎たらしいは表裏一体
    ネタバレ
    2023年9月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前作の独特のテンポ感そのままに、それぞれのキャラクターがさらに深掘りされ予想以上に厚みのある話になっていました。何かしらきっかけとかはあるんだろうとは思いつつも、本音の分かりづらい2人なのでちゃんと結ばれるのか?と思いながら読み進めましたが終盤ついに将太の中で押し込められていたものが決壊、不意をつかれ私の涙腺も決壊。彼は「自分の業」と言っていましたが、少なくとも最初のあれはただただ自分の欲を優先する大人側が100%罪。それからは自分を大事にしないことで無意識のうちに心を守ってたのかな…と思うと胸が痛みました。性犯罪の重さを痛感します。それに今まで周りにいた大人たちが気付けなかったのも悲しいことです。規律に生きる常識人?なしろうもなかなかのクセありですが、歪んでしまったものもそのまま愛してくれる人に出会えてよかったなと。いつか今までのことも話せるといいね。まだまだ播いた種はあるようなので続編とかないですかね。個人的には元カテキョのおっさんは普通に犯罪なのでしっかり裁かれてほしいし将太に責任があるかのような物言いにはこのやろー!となりました。傷ついた将太をしろうが包み込んでくれたのが救い。切り替えの早さはさすがの図太さでした笑
  • 憐れなβは恋を知らない

    屋敷シマ

    1話ごとの濃さがすごい
    ネタバレ
    2023年5月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本の続きを待てず9,10と読んでいます。毎回気になるところで終わりながらも満足感のある濃さで、何度も読み返してしまいます。
    待ちに待った回想編は、お父さんの行動に衝撃を受ける瀬乃くんの心が痛いほど伝わって涙が出ました。子供の頃に大切にしていたものって、まるで命ある友達や家族のような存在になりますよね。この過去を知ってから生き生きとりょうすけさまに仕える姿を思うとなんとも切なくなります。そして幼少期のりょうすけさまからみなぎる溢れんばかりのカリスマ性、子瀬乃くんと一緒に衝撃を受けました笑
    屋敷先生の描かれるストーリーはいつもセリフや動きの流れが自然で読み込むほどキャラクターの心情が伝わってくるようです。魂がこもってます。
    瀬乃くんが正気に戻った時自分を責めてしまわないかどきどき。そんな瀬乃くんをりょうすけさまの包容力で守ってあげるところも見たいです。結末が待ち遠しい。