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今月(6月1日~6月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 憐れなβは恋を知らない【コミックス版】

    屋敷シマ

    最後まで見てください
    ネタバレ
    2025年6月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単話の方にはレビューしてましたがこちらにしていなかったので改めて…。(レビュー自体慣れてない)
    とにかく最初から最後まで読み応えがあります。ストーリー構成がとてもお上手で巻末の引きもすごいので続きを読まずにはいられなくなると思います。私は2巻読了後に単話へ飛びました。
    絵もお綺麗で、心理描写や自然な所作が魅力的です。ただ座っているだけでも凌介様は爆イケなのです。凉晴君との体格差も最強で最高です。

    ここからはがっつりネタバレ↓
    終始良いのですがとりわけお気に入りのシーンを上げておきます。
    1巻◾️夜会でモブが凉晴に興味持った時に笑顔でキレてる凌介様→冷静な凌介の執着が垣間見える
    2巻◾️凌介から凉晴への告白→心揺さぶられる。普通ならここで決着のはずだが一筋縄ではいかなかった。◾️料理中の凌介にオロオロする凉晴→自分よりはるかに力のある凌介に危険が及ぶのをあんなに恐れる?過保護すぎて可愛いとか何ごと。
    3巻◾️凉晴救出→凌介の手を心配してたけどその後のシーンで怪我はしてなかったので多分あれは返り血ついてただけ。強すぎる。凉晴を心配する凌介も良かった。◾️子凉晴の可愛さが尋常じゃない→表情動作一つ一つが可愛すぎる。なのにどんどん心を閉ざしてしまって、誰にもいわず今まで抱え込んでいたのかと思うと涙。凌介の気を引こうと頑張る凉晴君は全力で保護対象です。◾️「もう大丈夫だよ…全部俺が壊してあげる」→これ以上心強い言葉はありません。よく言った!拍手喝采。

    こういう主従ものって最終的に家を出るパターンが多いイメージだったし凌介も家に執着なさそうだったからそうなると思ってたんですけど、予想してたよりずっと壮大な展開でもう絶対王者。下々はひれ伏すほかありません。
    現在続編も執筆中とのことですが待ち遠しいですね。2人の兄弟とか、凌介が凉晴に執着するようになった経緯とか、凉晴パパになんて言って認めさせたのかとか、知りたいことは盛り沢山。ぜひ長編で描き尽くしていただきたいです。
    大人版が出ていることは最近知り、けっきょく全部買ってしまいました。しかも3巻は限定4P漫画付き!おそらくカバー裏?は通常盤でしか載っていなくておまけはどれも見逃せないので個人的には全部買いをお勧めしますね。
    続編待ってる間に各書店のおまけを詰め合わせた小冊子とか、ショート漫画とか供給されたりしないかなー。
  • プリフェクトの熾火-おきび-【コミックス版】

    左藤さなゆき

    久世よ、、
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 滅多にレビュー書かないですが熱冷めやらぬうちに真夜中にしたためます。
    箱庭からのスピンオフということで気になってはいたものの、続きものっぽいしどうしようか迷っていたところセールを機に1巻購入しました。結果、見事にはまり小冊子と2巻も読了。これはもっとレビュー多くてよいのでは。
    1巻では様々伏線が張り巡らされながらも真相はそこまで明かされずでしたが、2巻でしっかり尺をとってその辺が描かれます。軽そうな男の取り繕った内側が実は脆くて繊細強がり大好き委員会の者なんですが、花菱はその最たるでそれでも強くなりたいと立ち上がる姿にホロリときてしまいました。久世の話をする前に触れておかなけらばならないのは龍彬くん。彼なくして今の明るい花菱はないというくらいの重要人物。初代ナイトと言ってよいでしょう。すでに恋人いてもおかしくない安定感。
    そんな彼に次代ナイトを託された久世くん。もともといい奴なので好感度は十分でしたが、1巻2巻と経るにつれ攻めとしてのポテンシャルを開花させていく様は圧巻。スピン元の絶対的攻めな月人は受け一直線すぎてちょっと苦手なところもあったんですが、久世くんは非常にバランスがよくて人格も良いので安心感があります。
    ただ、そんな冷徹人間月人も花菱を心配?するような描写もあり、彼なりに友人を思う心があったのかもしれないと思い、その辺りにも注目したいところです。
    話が逸れましたが何にせよ久世くんの変貌ぶりが素晴らしいので1巻でまだハマらなかった方もぜひ2巻まで見ていただきたいです。
    当て馬の鳳はだいぶ度が過ぎたクズ野郎なのでそこは注意が必要ですが、それも込みで救済ものの素晴らしさが光る作品かと思います。
    作者様のストーリー構成もしっかり作られており読み応えがあります。まだ一悶着ありそうで3巻でも完結するかわかりませんが、作者様が描きたいものをとことん突き詰めて描いていただけるなら何巻でも追いかけたい所存。
    花菱がデロデロに甘やかされて戸惑う様子はナンボでも見守りたい委員会でした。
  • 君と宇宙を歩くために

    泥ノ田犬彦

    大好きな作品
    2024年10月24日
    3巻が出ていたので読みました。この作品との出会いは、昔某SNSで見かけた試し読みで号泣したことが始まりだったのですが、毎巻心に沁み渡るエピソードを届けてくれます。キャラクターがとても良いんですよね。重たい場面もあるんですが、絵のタッチのおかげか、どの人もなんとなく可愛く見える。その中でもメイン2人が人生を一生懸命生きているのを見て共感しつつ応援したくなります。舞台が平成というのもあり、何かしらの障害は抱えているのだろうけど明確にはされておらず、今ほどそういった障害の名前も広く認知されていなかったからこその良い塩梅という感じがします。名前が付くことで安心できることもあると思いますが、それが明確にされることでなんとなくその人には仕方のないこととして、一線引かれてしまうことにもなるのかなと思います。彼らはそれを苦手なこと、不得意なこととして認識し、様々な「工夫」をもって乗り越えようとしている。その姿にとても励まされます。小林くんの友達がなかなか良い性格してるんですが(褒めてない)、きっと器用な子なんですよね。その辺が対比的に描かれてるのも面白いです。部活の先生以外には2人の一見不思議な関係を理解されるのはまだ時間がかかるようで、非常に気になるところで3巻は終わってしまいますが続きが楽しみです。人の複雑さ、尊さ、繊細さ、魅力を丁寧に描きながら、押し付けがましさもなく、坦々と続く人々の日常を切り取ったような、どこか懐かしさを感じる良作です。まず1話だけでも!ぜひ沢山の人に読んでほしいです。
  • 猫、恋に焦がれる

    阿部あかね

    可愛いと憎たらしいは表裏一体
    ネタバレ
    2023年9月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前作の独特のテンポ感そのままに、それぞれのキャラクターがさらに深掘りされ予想以上に厚みのある話になっていました。何かしらきっかけとかはあるんだろうとは思いつつも、本音の分かりづらい2人なのでちゃんと結ばれるのか?と思いながら読み進めましたが終盤ついに将太の中で押し込められていたものが決壊、不意をつかれ私の涙腺も決壊。彼は「自分の業」と言っていましたが、少なくとも最初のあれはただただ自分の欲を優先する大人側が100%罪。それからは自分を大事にしないことで無意識のうちに心を守ってたのかな…と思うと胸が痛みました。性犯罪の重さを痛感します。それに今まで周りにいた大人たちが気付けなかったのも悲しいことです。規律に生きる常識人?なしろうもなかなかのクセありですが、歪んでしまったものもそのまま愛してくれる人に出会えてよかったなと。いつか今までのことも話せるといいね。まだまだ播いた種はあるようなので続編とかないですかね。個人的には元カテキョのおっさんは普通に犯罪なのでしっかり裁かれてほしいし将太に責任があるかのような物言いにはこのやろー!となりました。傷ついた将太をしろうが包み込んでくれたのが救い。切り替えの早さはさすがの図太さでした笑
  • 憐れなβは恋を知らない

    屋敷シマ

    1話ごとの濃さがすごい
    ネタバレ
    2023年5月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本の続きを待てず9,10と読んでいます。毎回気になるところで終わりながらも満足感のある濃さで、何度も読み返してしまいます。
    待ちに待った回想編は、お父さんの行動に衝撃を受ける瀬乃くんの心が痛いほど伝わって涙が出ました。子供の頃に大切にしていたものって、まるで命ある友達や家族のような存在になりますよね。この過去を知ってから生き生きとりょうすけさまに仕える姿を思うとなんとも切なくなります。そして幼少期のりょうすけさまからみなぎる溢れんばかりのカリスマ性、子瀬乃くんと一緒に衝撃を受けました笑
    屋敷先生の描かれるストーリーはいつもセリフや動きの流れが自然で読み込むほどキャラクターの心情が伝わってくるようです。魂がこもってます。
    瀬乃くんが正気に戻った時自分を責めてしまわないかどきどき。そんな瀬乃くんをりょうすけさまの包容力で守ってあげるところも見たいです。結末が待ち遠しい。