チキンハートセレナーデ【電子限定描き下ろし付き】
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チキンハートセレナーデ【電子限定描き下ろし付き】

大島かもめ

今の私に深く刺さりました。絵も綺麗!

ネタバレ
2025年6月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『愛しているからこそ期待する』という感情…『愛』と『期待』って時に同一に錯覚しがちで分かち難く、やっかいですよね。
攻めは、家族が愛情と期待を履き違えている環境で育ちました。家族からの期待は家族の自己満足の押し付けでしかなく、攻めの感情を否定し潰し続けます。その結果、攻めは自分を偽り続けて生きることに。
受けは、親の愛情を注いでもらえなかったものの、実兄からは深い愛情を注がれ、いわば親からの愛をそれで補填して育ちました。だから兄が結婚し子供ができて新しい家族を作っていくと、また孤独になり愛に飢えていく。
そんな二人が出会って、互いに無二の愛情を育んでいく姿が胸に刺さりました。
対人関係でモヤモヤしていた私でしたが、この作品を読んで愛と期待をごっちゃにしていたことに気付いて、そこは履き違えてはいけないんだと納得。色々なことが腑に落ちてスッキリしました!絵も美しいし言うことなし。今、この作品に出会えたことに感謝しかありません。
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