このレビューはネタバレを含みます▼
がするのは、晶が和服美人だからか。全体的に昭和な香りがするけれど時代設定はそんなに古くないのかも。一組の男女が出会って関係を持って、脆くて美しくて、切ない愛のかたちがそこにあります。お互いに愛しいけれど、結局、同じようでいて二人の気持ちはちがかったんだよな。青木くんは芸術科で純粋で繊細で無愛想、その不器用なところが可愛くも見えます。だからこそ、気づいた気持ちが溢れだしたら止まらなかった。後半はそれがどんどん明らかになる。穏やかに流れていきそうだった二人の時間が迎える結末は…。ハッピーエンドとは言えないけれど、いっそ爽やかさも感じられるような、一歩大人になった彼の表情にハッとさせられるラストだなぁと思いました。