イノセンス~幼馴染み~
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イノセンス~幼馴染み~

砂原糖子/陵クミコ

結構好きです。好みはあるかもですが。

ネタバレ
2025年6月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 来栖の長い年月の葛藤が、睦のひたむきな想いでとかされます。
大好きな幼なじみに変な感情を抱いてはとか、未来を思ってとか、いろんな理由をつけて遠ざけて、傷つけた先に、やはりそばにいてほしいと身勝手に思う来栖。
そして、どんなにまわりからみたら、薄情な来栖に対して、睦は変わらず好きだといえる素直さ。
子供の時からかわらない無垢さ、あまりにもきれいで、意地悪したくなる相手や、悪意ある態度をとられることもあるけど、
睦のまわりにいる友達は優しいし、背中をおしてくれるところがいいです。
来栖が大学で上京する駅でのシーンは切なかったです。
そして、会えるかわからないのに、上京した睦も、来栖との再会のあとで、いろいろ考えて実家に戻ろうとした駅で、今度は来栖が行かないでとなんでもいうことをかなえる券を発動。
その後、気持ちを告白し、同棲し、なんとなく親にも感づかれるなか、睦の素直な来栖への言動で、睦の親にもなんとなく気づかれて。でも、そこできちんとした責任をはたさなきゃという言動から、来栖の覚悟がきまっていて、よかったです。
恋人になってからの来栖の睦への甘えとか、愛してるとか、甘い感じが好きです。恋人になるまで長かった二人だけに、幸せな結末でほっとしました。
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