ぎゅって搾って抱きしめてv
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ぎゅって搾って抱きしめてv

いっこ

愛とは

ネタバレ
2025年6月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ こうも究極にお互いを想い合うことなのかと。
タイトルからは想像もつかない(失礼)こんなに深いお話だとは…すごく考えさせられた。
魔族であってちっとも魔族らしくない優しすぎるふたり。
考えに考えて悩み抜いて出したそれぞれの選択を心から支持したいです。
普段ファンタジーものはあまり食指が動かないタイプですが、この作品は物語の構成やテンポがとてもよく、一切気が削がれることなく一気に読了しました。読み進める度によく練られているなあと感心しきり。
えちもしっかりありつつ、中盤ふたりが本気で恋しだしてから切なさが止めどなく押し寄せる流れとなり、弘瀬の友達の吸血鬼たちや神父様が現れてからは死生観についても深く考えさせられとにかく読みごたえがありすぎる。
神父様と美人吸血鬼エレミヤさんの今後のお話もすごく気になります。

救われてみんなハッピーになってほしいけど先のことなんて人間はおろか魔族にも誰にもわからない。
弘瀬とキリヤは一緒にいられる最善の道を得られてハッピーになったはず。なのに、
その、ざわ…とする感じが残るラストの余韻がたまらない。

作者様のとぼけた可愛らしいおまけまんがとしっかりとした物語の構成力、描写力のギャップにすっかりファンになってしまった。
レビューが高評価だったので読んでみて本当に良かったです。ありがとうございました。
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