嫌われ妻は、英雄将軍と離婚したい! いきなり帰ってきて溺愛なんて信じません。
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嫌われ妻は、英雄将軍と離婚したい! いきなり帰ってきて溺愛なんて信じません。

コヤマナユ/柊一葉/三浦ひらく

拗れ捲り

ネタバレ
2025年6月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ いやはや、拗れまくった両片想いにヤキモキしっぱなしのお話です(笑)。落ちぶれた伯爵家と資産は豊富にある豪商のような子爵家との政略結婚はよくある話だが、実は伯爵子息は以前、子爵令嬢に助けられた事があり、淡い恋心を抱いていた…という。家を建て直すためとは言え、好きな女の子の家に金で買われるという不名誉極まりない事態に思わずつぶやいてしまった『なんで君なんだ』の言葉に、令嬢は深く拒絶されたと思い、【金で伯爵家を買収した汚い子爵家の自分は嫌われている】と思い込む。そして10年後。長引く戦争で子爵家の商会は没落、逆に伯爵家は持ち直し、立場は逆転。子爵家が援助されるようになる。この結婚の意味が無くなり、離婚したいと思うようになる子爵令嬢だが、戦争で将軍にまで上り詰めた伯爵令息は、戻ってくると態度は一変。突然、令嬢を抱きしめる(笑)。読み手側も思わず《どうした!》とツッコミを入れたくなる伯爵令息の変わりように、子爵令嬢が戸惑うのも無理はない。伯爵令息の真意。子爵令嬢の思い。ツッコミどころしかない展開に何度笑いをこらえたことか(笑)。基本、楽しい展開の連続なので、公共の場で読むのはなるべく控えたほうがよろしいかと…。オススメです。
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