このレビューはネタバレを含みます▼
冷たかった高位の男性が、主人公の価値に気づいて「愛する(が後の祭り)」という話はよく読んでいましたが、それ自体も傲慢といえば傲慢ですよね。
実際にはこのお話のように離婚やいいタイミングで別の王子様が現れることはほとんどなく、この環境でどう生きていくかになる。夫に愛されるかどうかで女性の幸せが決まるわけではなく、女性が「愛してやる(許してやる)」かどうかですもんねえ。目からウロコの発想でした!
実際この夫、たとえ主人公を愛する(愛してやる)からといって状況なんにも変わりませんもんね。「愛してください」と言わせるか……策士や……(゚A゚;)ゴクリ
短くも考えさせられる、そして評価に違わぬスカッと具合い。大変満足しました!