役目を果たした日陰の勇者は、辺境で自由に生きていきます
船野真帆/丘野優/布施龍太
なべ
さん
(男性/60代~)
総レビュー数:119件
このレビューはネタバレを含みます▼
主人公は勇者パーティに同行していたただの村人だが、勇者や賢者が戦闘不能になるも、聖剣を使い魔王を倒した。勇者らパーティメンバーは主人公を真の勇者と称えるが、主人公は魔王討伐の名声を今後の政治のため勇者(王子)に譲り、自身は誰も成し遂げられていない辺獄の開拓に向かう。主人公の強さの秘密は鑑定と模倣という二つのスキルで、ありふれたスキルではあるがこの組み合わせで勇者や賢者、聖女のスキルをしのぐ強さを身に付けていた、というストーリー展開。いささか主人公が強すぎるきらいはあるが、そもそも異世界スローライフ系って主人公はチート能力を持っているものだし、主人公が勇者パーティーの勇者以外の場合、パーティメンバーがクズで主人公が虐げられているパターンが多いが、この作品はメンバーはみな善人で、ただの村人だった主人公を温かく迎え入れ、仲間として実力の向上にも協力している。そのため、1巻時点では嫌味も何もなく、ほのぼのとした展開となっている。チート能力で魔王を倒した功労者は主人公かもしれないが、本当の功労者は主人公を仲間にするように予言した、王宮の予言者かもしれない。
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