破談になるはずの婚約でオメガの騎士は絶倫の大公閣下に溺愛される。
天城/凩はとば
このレビューはネタバレを含みます▼
悲惨なオメガバースが嫌いなので、ナヨナヨしい中性的なΩよりも、男らしくて自分を守れるしっかりしたΩのエドガーは好きです。しかしながらジークヴァルトが初対面の見合いの席から盛りまくりなのが微妙に辛い。まあその強すぎるα性のせいで、ΩというΩはみな同室にいるだけで失神するため、ベータを雇って性欲処理してたっていう状況説明もあったせいでしょうか、何だか人格以前に絶倫という下半身事情ばかりがクローズアップされてて伴侶というものを求める精神性がないせいか、のちに描かれる独占欲とか執着も、愛情からと言うよりはベースに「壊さすヤりまくれるΩを見つけた喜び」があるとしか見えないからか、執着ではあっても“溺”愛という言葉を当てはめるのがなんか違う気がしちゃいますね。濃いエロもいいんですが、特に前半は大人が絶倫と言うよりは盛ってる10代感がはんぱないというか、愛情から抱いてるというより猿かあんた、って感じが強すぎて、ジークヴァルトを攻めとしてあまり好きになれなかったです。大人目線ではとにかく読んでて何か辛いというか、痛かったです。
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