このレビューはネタバレを含みます▼
『スマイリー』第1話では、フリーライターの鴨目友司が、愛娘を事故で失い、妻とも離別した絶望的な状態から物語が始まります。そんなある日、新興宗教「心笑会(しんしょうかい)」の勧誘パンフレットに、行方不明の妻の姿を見つけ、自ら偽名で潜入捜査を開始。「笑顔が義務化された世界」で内心を隠しつつ探りを入れていく主人公。誰もが笑顔を貼り付け、独特の"作り笑い"に包まれた教団の不気味さと、信者達の異常な儀式が徐々に明らかになり、深い不安と好奇心が襲ってくる導入部分です。たった1巻で不穏な空気と狂気を描き切っており、また、とある異常な事件が起きたことで続きが気にならずにいられません。全巻買います。
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