狂騎士の最愛
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狂騎士の最愛

荷鴣/鈴ノ助

最初で最後の運命の恋

ネタバレ
2025年6月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったの一言に尽きる!(尽きない)しっかりTL要素あるけど、かなりダークファンタジー。ほのぼのイチャラブからの突然の別れ。そこから怒涛の絶望!絶望!ラブシーン!絶望!絶望!ラブシーン!希望!と見せかけてまた絶望!みたいな展開の連続で、全く気が休まらなかったです。笑 一寸先は闇というか、本当に倫理観の狂った世界観なので、ヒーロー以外誰も信用できなくて怖かった〜。ハラハラドキドキがノンストップで一気読みです。合間合間のラブシーンとヒーローの溺愛具合が癒しでした。ほんっとうに胸が重くて、もともとラブコメの方が好きだし、ずっとシリアス調だったらキツかったと思いますが、主人公カップルがずっとラブラブなのでハマってしまいました。ヒーローとヒロインの関係性が良すぎます!生まれた国も身分も何もかも違うのに、森の中で偶然出会い恋に落ちた2人。お互い生まれ持った身体的特徴が原因で差別されていたこともあり、自分に足りない部分や満たされない部分を補い合うように、心の底から愛し合うようになります。まるでお互いがお互いのために生まれてきたようにぴったりで、運命的です。子供時代のふれあいが濃厚で、でも幼さゆえの純真さもあり、真っ直ぐに想い合う2人が尊くて、甘酸っぱくて…。ここまで濃密な関係だからこそ、再会後の異常なまでに求め合う姿に違和感がありません。子供の頃にこんなにも強く精神的にも肉体的にも結びついちゃったら、そりゃ忘れられないし、他の人は無理だよね。離れ離れになってからヒロインは死ぬほど可哀想だけど、ヒーローがそれを上回るくらい死ぬほど一途で絶対に諦めないのが救いです。ヒロインのためなら一瞬で国を裏切るし、何もかも捨てようとするし、もはや歴史まで動かしてるし…!レーベル違いますが、これこそ最初で最後の運命の恋だと思いました。道のりが過酷だったからこそ、素朴な幸せに包まれたラストが素晴らしかったです。大好き、愛してるといった言葉は、こんなにも特別な響きを持っていることを知りました。涙 ソーニャ番外編もボリュームたっぷりです。愛されヒロインを独占できないことに悩むヒーロー。最大のライバルはまさかの…!?オチまで最高〜!ヒーローと息子のボーイズトークも面白かった♡こんなにも有り余る幸せが待っているなら、何度でも読み返そうと思います。この作品に出会えた人生で良かった!
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