笑う鬼には福きたる
」のレビュー

笑う鬼には福きたる

山本小鉄子

「人の縁は大切に」を地で行く物語。

ネタバレ
2025年6月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 父親が遺した借金(なんと五百万!)を返すために、高校時代の同級生の稔持の祖父の家で暮らし始めた笑。今は、祖父が紹介してくれた割のいい仕事に就いている。ゲイ専門のクラブに売られそうなったところを、笑に好意を持つ稔侍に間一髪で救われるところから始まる物語です。笑の表情にいちいちキュンとする稔持がいいし、そんな稔持を意識し始める笑が可愛い。かなり不憫な笑が、懸命に生きようとして借金を少しづつでも返そうと頑張る姿にじんときます。なぜか借金取りの久住さんのことが恰好良く描かれていて…ツボでした。最後は稔持が買ったたった1枚の宝くじが当たって…のめでたしめでたしの大団円に(ちょっと都合よすぎだけど…)やったー!て思いました。
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