Berry’sFantasy冷酷な狼皇帝の契約花嫁~「お前は家族じゃない」と捨てられた令嬢が、獣人国で愛されて幸せになるまで~
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Berry’sFantasy冷酷な狼皇帝の契約花嫁~「お前は家族じゃない」と捨てられた令嬢が、獣人国で愛されて幸せになるまで~

ナナキハル/百門一新

最低な姉たちも金色差別の被害者ではある?

ネタバレ
2025年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 姉たちの言動酷すぎるなと私も感じましたが、基本的こうしたファンタジー世界観だと「髪と目の色」「遺伝する恐れ」が強い時代なので、妹に呪われた魔女の金髪金目がいるというのは致命的な結婚のハンデになったと思われます。
金色の目と髪の妹だけを姉たちがイジメるようになったのも、両親や親族、使用人たちの「恐ろしい!呪われた魔女の色だ!」ってきっと騒ぎ立てて冷遇したのを見て学習したのが切欠のように感じます。
(小さい子供が金髪金目が差別対象と知らない可能性が高そうですし)
そして結婚適齢期になるにつれて「君の家族に呪われた金髪金目の妹がいるだろう、子供に金髪金目が遺伝するなんて嫌だ」と縁談を断られたり酷いことを沢山言われたかもしれません。
そう思うと両親や使用人たちが主人公も姉妹も愛情を沢山注いで育てるべきでしたし、主人公を逃がしてくれた狩人さんのように「差別なんてばかばかしい、目と髪の色くらいで子供を殺そうとするなんて」って同情してくれる良い人だっているわけです。
姉たちもまた正しい大人の庇護を得られなかった被害者なのかなと、姉が主人公を追いだした切欠が「自分の縁談が壊されないように」だったので…。
個人的に姉たちも自分が妹にやってきたことを反省して改心し、その上で姉たちも幸せになってほしいです。
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