完結おつかれさまでした

ネタバレ

2025年7月1日

このレビューはネタバレを含みます▼ 凪と慎二、欣や円の内面の掘り下げだけでなく、凪の実家に帰ってからの世代間の負の連鎖、田舎の人間関係の閉鎖性や陰湿さ、夕と武のストーリーなど、一体このディープな深掘りをどうやって終わらせるんだろうとハラハラしていた一読者です。

最終話では凪が凪のまま、ちょっと逞しくなっていて、でも人生順風満帆て訳でもなく（試験落ちたり）、ただひとりで楽しみを見つけながら生きている描写に心が晴れ晴れとしました。良い感じに人生歩めてる時ってこういう一見大した変化もなく地味だけど、これこそが着実な成長って感じだったりしますよね。

夕と武も浮かれた終わり方にならなくて良かったです。都合良過ぎるだろって武みたいな人、中央線界隈たくさん実在しますから...。夕も断捨離めっちゃ頑張りましたね、素晴らしい。

コナリ先生、最後まで楽しさと笑いを、そして作中に日常の些細なストレス発散ネタをぶち込んでくださってありがとうございました。会社での心ない同僚のチクチク意地悪エピとか描いてくださり、私の行き場のないイラつきが昇華されて助かりました。しかも完全な悪者が出てこない、みんなどこかで心を削っているところも救われました。

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９６９さん

(女性/40代) 総レビュー数：4件

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