このレビューはネタバレを含みます▼
前作「ロング・ゲイン」が大好きだったので期待して読みましたが主人公ザックのキャラが受け付けず1度脱落しました。でも再チャレンジしたらいい話じゃ〜んとホクホク。挫折された方々、安心して下さい、途中からちゃんと改心してイイ奴になります、ザックが。
モノクロームは総じて人間味あるキャラがいて共感ポイント多め。いい奴なんだけど残念だったりポンコツだったり、甲乙がちゃんとある人間が描かれているので読み応えがあります。今作のザックも人生を諦めて無気力だったのがトムとの出会いで心躍りつつも蔑ろにされている事に気づかないふりをして諦めきれない。恋に落ちた盲目具合は誰もが知るところなので人間臭くて見ちゃいられない…けど共感できるんです。また、それを客観的に見つめるアンジェロの気持ちも分かる。ザックとアンジェロの2人の想いが交互に綴られているので共感しまくりだし心の変遷も分かって楽しく読めました。
中盤から1作目のジャレドとマットも出演し良いトスを送りまくるので前作必読です。
リバってますが普段受ポジが攻ポジになった時、ようやく自分のものになったと呟くシーンが身に染みました。攻め厨なのでそういった実感は特に刺さります。やっぱり男の子だもの、受けでも征服欲はあるよねぇ。素直な心境にキュンとしました。