堕落家族論
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堕落家族論

鶴亀まよ

根拠なき肯定感がよい!

2025年7月2日
タイトル通り、仙太郎と藤馬の恋愛より、めぐる含めた3人の家族の話。背景で恋愛が進むけど、恋愛はおまけかも。軸はめぐるの父親はだれなのか?ということだけど、その軸すらどうでもよくなってる感じで、理屈なんてどうでもいいんじゃないか?ということだと思った。仙太郎も藤馬も微妙な問題を抱えていて人生がちょっと行き詰っている。で、それぞれが模索していたものが、3人で集まってごちゃごちゃしているうちに、1つになって強くなっていく。ふわっとしたところもあるけど、根底にクズでもダメでもできなくても無駄でもいい、周囲がなんと言おうとも自分たちの心に従った結果、俺たちこれでいいじゃないか!という根拠なきポジティブな自己肯定感があって、救いがある。恋愛もえろも薄いけど、愛はちゃんと描かれていて満足感があった。そして絵も大好き3人ともかっこよくて最高!星5の中でも特にいいと思える作品。
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