このレビューはネタバレを含みます▼
作者様買いでも書店買いでもなく。裏表紙の一郎に一目惚れして買いました(紙)。
冴えないって買いてあるけど。表紙では確かにそうだけど。こーゆー、ザ・平凡みたいな男が我慢出来ず情熱見せてくるのが良いんじゃん…!
上司の息子が相手ですよ?そりゃ大人として、社会人としてバシッとライン引いてそこそこの距離で平穏に過ごせるように振る舞いますよ。それがじわじわ崩されて近づいていく様がたまらん。一郎が言う、大人と高校生の時間の流れる感覚の違いが、今の自分にはわかる。けど高校生の時の自分にはわからなかっただろうな。だから高校生の弓彦は押せるんだな。
こういう心のやりとりが凄く好きです。エロは本番なし。触るくらい。でも、相手が自分で興奮するんだ…ってわかるシーンって良いですよね!
あの一郎が、こういう行動に出るってだけで満足できました。作者様は細目のキャラは描くの大変って書いておられますが、このリアルな地味加減がツボでした。一郎が見たくて読み返すヤツです、コレは。
女装した弓彦は可愛いけど、そんなにメインじゃないので女装男子が見たい方には物足りないかもです。高校生なりに色々考えて、落とそうと頑張ってる様子は可愛いですよ。