昨日まで名前も呼んでくれなかった公爵様が、急に溺愛してくるのですが?@COMIC
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昨日まで名前も呼んでくれなかった公爵様が、急に溺愛してくるのですが?@COMIC

風見まつり/三月叶姫/whimhalooo

愛し愛されて生きるには。

ネタバレ
2025年7月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ ズバリ、清らかな無償の愛だけが心を救う。という物語です。1巻は死に戻った公爵様が蔑ろにしていた妻・マリエーヌを突然愛しく思い出し、マリエーヌが引くほどの求愛行動に励む。コミカルでとっても楽しい。マリエーヌの為なら、マリエーヌの笑顔を見る為なら。公爵様が明後日の方向に頑張る姿が微笑ましい。マリエーヌが戸惑う程の、愛に一途なお馬鹿さん、それが現在の公爵様。ほのぼの。ところが、一転して2巻では、前世の公爵様に何があったのか、が描かれて行きます。不運な事故で不随になってしまった公爵様は、身体の自由がきかない事をいい事に、使用人にもぞんざいに扱われる始末。そんな中で、マリエーヌだけが献身的に世話をして、動かなくなった公爵様の命と尊厳を守ってくれていた。言葉も話せず、動かない身体。次期に公爵位も剥奪されるだろう自分に彼女は何故こんなにも尽くしてくれるのか。彼女の真心に触れた公爵様は次第に彼女に愛情と感謝を捧げる様になって行く。ところが、それは動かない身体ではままならない。自分の側にあるよりも、マリエーヌを解放する事が自分に出来る唯一の事だと哀しい決意を決めた公爵様(泣けます)互いを思い遣る為に自己犠牲を厭わない、2人の運命や如何に?!というところで次巻へと。冒頭の屋敷の火災で亡くなり、死に戻った筈なので。この後事件の真相が描かれるのかな。マリエーヌには前世の記憶が無いけれども、公爵様の愛に応えて幸せになった結末を楽しみに待ちます。
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